へたれ山ヤの漢気日記

昨日「山と渓谷」・「岳人」・「PEAKS」など山関連の雑誌を書店で立ち読みした。
今月はどれも自分の興味をそそる記事がなく購入はなし。

ただ、その中で目にとまったのが「岳人」の冒頭で紹介していた某大学山岳部の記事。

手前オレンジ色ｘ2がその山岳部のテント。　2009/08/14 北岳山荘テン場にて。

あの植村直己も輩出した歴史と伝統あるこの山岳部。見掛けたのは去年の盆に行った北岳。

我が隊は早朝に肩ノ小屋を出発していたので10時早々に北岳山荘に到着。テントはまだ数張。
立派なバイオトイレ棟横の綺麗に整地された雛壇にテントを設営し昼食を済ませる。
縦走用のザックからアタックザックに雨具や水筒など必要最小限の荷物を詰めて間ノ岳へ向かう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


左：雷鳥♀親　中央：子供♂　左：登山道で砂浴びする子供♂　計3羽確認。


大好きな雷鳥を楽しく観察しながら、ちょうど3時間のピストン登山を終えて15時にテントに帰還。
この時間ともなるとテン場は一杯。で、ちょうど目の前に前出の↑山岳部のテントも設営されていた。

夕食準備までマッタリしているとそのテントからは常に怒号が･･･新人君の手際の悪さを指摘している様子。「大変だなぁ」と思いながら、雲海に突き出た富士山を遠くに見つめて熱いお茶をすする。
どうやって担いで来たの？と思うような大きな鍋や貯水用の寸胴？が印象的だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌朝、北岳山荘上部高台から見た御来光。まるで雲の間から現れたような太陽。


明けて翌日。御来光の撮影を終えてテントに戻ると山岳部は既に出発前の朝MTG中。
そんな中、疲れ切った新人君は主将の指示にも歯切れの悪い小声で返答。
すかさず主将から繰り出される矢のような魔裟斗バリのマヂロー〇ック！
山では特に気の緩みから危険に繋がり兼ねない・・・もちろんこの行為は愛のムチだと信じている。
新人君は疲労とローキッ〇が効いたのか？一人でザックを担ぐ事も出来ないでいた･･･(￣ω￣;)

自分も部活の時はしょっちゅうビ〇タ・〇り・ケツ〇ットで殴られてた（今じゃ大問題？）から、この目の前の制裁行為（「しごき」って言葉は死語？）に「まだこんなスパルタンなスタイルもあるんだな、さすが山岳部！」と懐かしいやら変な関心をするやらと同時に、「あぁ～この新人君いつまで続くかなぁ」と心の中で思ったりした。

が、その時の新人君が岳人の特集の中にいるではないか（間違いなく同じ子だと思う）
しかも何だか少し逞しくなった顔付きで。他人事とは言えちょっと嬉しくなった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・