へたれ山ヤの漢気日記

タイトル：オコジョ -高山の可愛い暴れん坊-
著者：今泉 忠明（著）、藤岡 奈保子（カバー・本文イラスト）
出版社：自由國民社（山の小さな動物たち①）
個人的お勧め度★★★★★

今まではオコジョの見た目の可愛さだけで「オコジョ -アルプスに白い伝説を追う-」や「オコジョのすむ谷」などの写真集を見たが、この書籍は生態のあらゆる面から学術的に詳しく解説している。

どれも興味と驚きの内容でとても面白い（下記に目次を記述）
獰猛さとは正反対の姿が何ともミステリアスな動物だ。


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【目次】

第一章　-氷河時代の生き残り-
・雪山の好きなオコジョ
・分布は南高北低型
・垂直分布と水平分布
・最小の食肉類

第二章　-オコジョのからだ-
・短足胴長
・可愛いと得をするか
・クリッとした目
・夜に強い動物たち
・オコジョにも”最後っぺ”
・疲れを知らぬオコジョ
・心臓はあくまで強力
・衣替えの季節
・雌雄で異なる白化現象
・白色化のメカニズム
・健康のための紫外線

第三章　-恐怖の肉食獣-
・人見知りしない性格
・身軽な狩人
・死のダンス
・ウサギはショック死なのか
・頭を咬みくだく
・昼も夜も狩りをする

第四章　-世界最小の狩人-
・幸運をもたらす”家の精”
・いまいましい悪魔め！
・勇猛果敢なイイズナ
・オコジョとイイズナの生態的地位
・大きなオコジョと小さなオコジョ
・小島に移入されたオコジョとイイズナ
・毒を使わずに害獣・害虫を退治する
・ネズミ退治はまかせておいて
・オコジョが島を平和にした

第五章　-オコジョの恋-
・出合い
・いつでも発情
・受精しない交尾
・妊娠しない交尾

第六章　-春に生まれる子-
・真白なうぶ着につつまれた子
・殺しのテクニックを身につける
・母親は再び妊娠
・オコジョの寿命を天敵
・オコジョの病気
・オコジョの人口調査
・子ぼんのうなイイズナお母さん
・中世のレディにまつわる話
・神経質なオコジョ
・賢いオコジョもひっかかる