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1986年12月28日~1987年1月2日の年末年始行程で、中房から表銀座ルートで厳冬の槍ヶ岳を目指した「のらくろ岳友会」3人パーティーが消息を絶つ。
遭難した3人の足取りを必死に探す同会のメンバーと山仲間たちの奮闘ぶりが克明に綴られている。
警察に極力頼ることなく、自ら精力的に集めた証言により点から線へと繋いでいく。
荒天により3人が已むなく槍を諦め撤退に選択したエスケープルートとは・・・
序盤から登場人物が矢継ぎ早に登場して少々困惑するが、パーティーが一体どのポイントで遭難したのかをパズルを組み立てるように推理しながら読める(最終的に3人の遺体は発見される)
同会員として捜索に携わった著者によるヒューマンドキュメントであるが、最後まで「赤いヤッケ」証言の食い違いがあるなか、パーティーの謎の足取りを追っていくところはミステリー小説の要素も含まれているような感覚さえある。
真の山男と山女・仲間・家族の「山」で繋がる結束の強さと熱い気持ちが伝わる。
遭難関連の本はいくつか読んだが、改めて残された者たちの苦悩が分かる1冊。
※書籍カバー写真は他のパーティーに撮られた槍を目指す当時の3人の姿(1986/12/29:正午)
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宝島社文庫(2004) 宝島SUGOI文庫(2009)
遭難した3人の足取りを必死に探す同会のメンバーと山仲間たちの奮闘ぶりが克明に綴られている。
警察に極力頼ることなく、自ら精力的に集めた証言により点から線へと繋いでいく。
荒天により3人が已むなく槍を諦め撤退に選択したエスケープルートとは・・・
序盤から登場人物が矢継ぎ早に登場して少々困惑するが、パーティーが一体どのポイントで遭難したのかをパズルを組み立てるように推理しながら読める(最終的に3人の遺体は発見される)
同会員として捜索に携わった著者によるヒューマンドキュメントであるが、最後まで「赤いヤッケ」証言の食い違いがあるなか、パーティーの謎の足取りを追っていくところはミステリー小説の要素も含まれているような感覚さえある。
真の山男と山女・仲間・家族の「山」で繋がる結束の強さと熱い気持ちが伝わる。
遭難関連の本はいくつか読んだが、改めて残された者たちの苦悩が分かる1冊。
※書籍カバー写真は他のパーティーに撮られた槍を目指す当時の3人の姿(1986/12/29:正午)
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宝島社文庫(2004) 宝島SUGOI文庫(2009)
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