登山道具№10 テント (山岳用天幕)

KG少佐

2009年12月10日 12:59

軽量&コンパクト、設営撤収も素早く簡単に出来るお気に入りテント。

ARAI Ripen AirRaiz2 (アライテント ライペン エアライズ2)
設営時:間口130×奥行210×高さ105cm 収納時:本体30×15φcm、フレーム38cm
重量:1550g(本体+フレーム+フライシート)+約200g(ペグ、張り綱)
素材:本体⇒28dnリップストップナイロン(東レ『ファリーロ』中空糸)、フライ⇒30dnリップストップナイロンPUコーティング、シート⇒40dnナイロンタフタPUコーティング、フレーム⇒#7X5X『エアハーキュリーフレーム』(韓国ユナン社製)8.88φ
付属品:張り綱・自在・ペグ・シームコート・リペアチューブ(緊急フレーム補修用チューブ)

フライにかかったテンションのシワが素敵(*´д`*)♪ 2008/10/12 涸沢カールにて
うん十年前に某野外活動団体に所属していた頃のテントはそれはそれは大変な物だった。
超重量&非コンパクト…これをパーツごとに分担して一斗缶ほどある化繊シュラフやホエーブスなど他の野営道具と共に大きなキスリング(後に背負子を使用)に詰め込んで移動していた。

ご存知の方も多いと思うが、例えるなら大きなゴツいツェルトみたいな感じだったので2人で向かい合いながら2本の支柱ポールを支えてるうちに急いで張綱をペグダウンしたり・・・
テント本体とグランドシートをイチイチ紐で何本も結束したり・・・
まともな防水機能なんてなかったのでテントの周りに側溝を掘ったり(これが一番面倒)

そんなテントだったので朝起きるとテントとグランドシートを結んだ紐が解けて、寝袋ごと外にハミだし見事に側溝にハマって熟睡していたり・・・
雪中幕営で下半身だけ外に出たまま熟睡していたり・・・
斜面を5mほど転げ落ちた所で寝袋ごと熟睡していたり・・・
まぁ今となっては良い思い出?

進化著しいテントであるが、山岳用テントとなると軽量&コンパクトが故に犠牲になる部分もある。

エアライズを購入して直ぐの白馬山行。暴風雷雨で新品の純正張綱が4本中3本切れた。
(ポールはミグ戦闘機にも使われたレアメタルのスカンジウム配合で驚くほど粘り強く折れなかった)

帰宅後に早速強化対策。400kgまで耐えられるマムートの4mmロープに付け替える。
パラコードも考えたが入手が面倒だったので却下⇒追記:ナチュラムで扱っていた・・・)
メジャーで必要m数x本数をカットして索端をライターで炙り、熱いうちに指で捏ねて形を整える。

※ヤケドに注意!


念のため索端に解れ防止用の収縮チューブを被せる(ホームセンターなどで購入可能)



そのままでは張綱の強度に本体側がもたないので末端に緩衝用ショックコードを取り付ける。



本体側にしっかり結束(収縮チューブは二重)



フライサイドのショックコードもダブルフィッシャーマンズノットで結束し新しく付け替える。

※上記の張綱加工は当然重量と嵩が増す。しかし自分は苦い経験から強度を優先。


もうひとつの対策。
秋の涸沢で夜に離れた涸沢ヒュッテに行き、用事を済ませてテントへ帰る時に事件は起こった…

涸沢のテン場は広大で紅葉ピーク時のテントは数百張、しかも同エアライズの比率はズバ抜けて№1。出るときに周りのテントや目印となる小物を記憶させたにも関わらず、全然見つける事ができずにテン場でリングワンデルング状態。寒さに震えながら探すこと約30分…何とか無事に帰還。

山での危険は多々あるが、あの切ない恐怖感は今でもトラウマになっている。
そこで広大なテン場でも迷子にならないようにフライに反射シールをつけたり、LEDマーカーをつけたり色々対策を考えた結果、張綱に反射布をつける事に。

使用したのはダイソーの手芸用反射テープ。



不器用な裁縫で張綱に取り付け。

「不器用ですから」 by 高倉健


実際の使用時はこんな感じ。



夜はライトを照らせば白く反射する。「足引っ掛け」の防止にもなる?ハズ…



よく生地を噛む出入口の純正ジッパーに持ちやすいタブを取り付けてみる。

史上最強のエアライズ改(自称)の出来上がり♪


山行後のメンテも欠かせない(カビたら最悪)
特にグランドの小穴補修(これもダイソーの雨具補修用シート)
多少重くなってもいいのでここはもう少しD(デニール)アップで強度が欲しかったなぁ…



ともあれ山岳用テントとしては非常に完成度の高い製品。ロングセラーなのも納得。
頻繁にモデルチェンジすることもなくパーツ調達が容易な点も良い。





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アライテント エアライズ2 スカンジウム仕様


山岳テントの代表と言えばエアライズ。
軽量・コンパクトで設営撤収も楽々。
重くなっても快適性重視なら人数+1のサイズを。


アライテント アンダーシート2


エアライズのグランド保護に。




アライテント エアライズ2/ゴアライズ2用DXフライシート


広い前室を確保できるフライシート。
バイクツーリングなどに。



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冬季幕営用外張。




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低山登山やハイキングの遭難対策として持っておくと安心。




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4mm×10m
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