小説・随筆№52 文豪山怪奇譚

KG少佐

2016年02月19日 20:28

タイトル:文豪山怪奇譚 -山の怪談名作選-
著者:東 雅夫(編)
出版社:山と渓谷社
個人的お勧め度★★★☆☆

よく見ると至る所に異界の魑魅魍魎たちが・・・
山での不思議な話を集めた短編集。

今までにもこの手の書籍を何冊か読んだが、本書は奇譚話が多くタイトルにある”山怪”や”怪談”の部分を期待するとオカルト好きとしてはかなり物足りない内容。

昔の話ばかりなので現代では聞いたこともない単語だらけで、ルビは振ってあるものの意味をスマホで調べながらだったので読了に少々時間が掛かってしまった。
それでも「鈴鹿峠の雨」の章に出てくる「坂は照る照る鈴鹿は曇る・・・」という馬子唄を初めて知ったり、「薬草取」の章では医王山が舞台だったりでそれなりに楽しめた。

山の不思議話というより昔の民俗史的部分を知ることができる1冊。

※収録全11話のうち上記の「薬草取」泉鏡花(著)を始め「山の怪」田中貢太郎(著)、「くろん坊」岡本綺堂(著)、「魚服記」太宰治(著)の4作品については以前紹介したスマホアプリ青空文庫」提供の元GooglePlayBooksにて無料で読むことができる。


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おまけ

最近「トゲアリトゲナシトゲトゲ」が頭から離れない・・・


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