小説・随筆№28 山の民とイノシシ
タイトル:
山の民とイノシシ
著者:椋 鳩十(文),北島 新平(画)
出版社:童心社(ノンフィクション・ブックス:1974)
個人的お勧め度★★★★★+α
最近では特に害獣ぐらいにしか認識されていないイノシシ。
しかし、昔の貧しい食料時代には厄介者であると同時に貴重な栄養源であり大切な財産だった。
以前「
イノシシは転ばない」を読んで猪の生態を色々と知って驚いた。
この本は地方の狩人と猪の密接な関係を著者が自分の足で調べた話を元に詳しく書かれている。
「山法」「まぶし」「ホウチョウダマス」「ニネボネ」など独特な言葉が沢山あり興味深い。
昔話のような独特な文章表現と味わいのある挿絵が物語を読んでいるようで自然と惹き込まれる。
山やイノシシに興味がなくても読物としてかなりお薦めの1冊。
目次
01:神様と狩人(鹿児島県薩摩郡宮之城町泊野)
02:狩り場の祈り(鹿児島県志布志市志布志町四浦⇒現:志布志市)
03:巻き狩り(鹿児島県志布志市志布志町四浦⇒現:志布志市)
04:山のおきて(鹿児島県志布志市志布志町四浦⇒現:志布志市)
05:シシ犬(鹿児島県姶良郡)
06:命の火(鹿児島県曽於市大隅町)
07:ワナ師ケサキチどんの話(鹿児島県国分市⇒現:霧島市)
08:牧場のイノシシ(霧島山系:栗野岳山麓)
09:シシ垣(石垣島・石垣市)
10:短い槍(沖縄県久志村⇒現:名護市)
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