へたれ山ヤの漢気日記
2013/09/22 雨乞岳
KG少佐
2013年09月25日 20:28
※各画像クリックで拡大
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9/22(日)晴れ。
鈴鹿セブンマウンテン
の1つ雨乞岳へ。
①武平トンネル駐車スペース(滋賀県側)
②駐車スペース脇の小さな橋を渡る
③登山口。人気がないのか入口からヤブっている。
④遭難多発の注意書き。この後、身をもって体験する・・・
07:13 登山開始。
栗が落ちている。
下界は残暑でまだ暑い日が続くが山はすっかり秋。
小さなアップダウンを繰り返す。
山肌の足場の悪いトラバースが続く。
先週の台風18号の影響かどうかは分からないが、所々に進入禁止のイエローテープが掛けられた登山道がある。
07:35 ②番ポイント。
鈴鹿の山は深く、登山道も不明瞭な場合がある。
多くの山で遭難を防ぐためにポイントごとの道標が設置されている(各地点への所要時間も表記あり)
07:55 ③番ポイント。
精神的に混乱している要救からの連絡を迅速かつ正確に受け取るためのレスキューポイント標識もあり。
(これも他の鈴鹿の山で見られる)
誰も居ない早朝の山歩きは静かで聴覚が冴える。
沢のせせらぎと木漏れ日に癒される。
暫く沢沿いに進む。
08:12 クラ谷分岐。
雨乞岳は左へ。
右に行くとコクイ谷出会へ。
分岐からはかなり荒れた道を進む。
天気が悪かったら大変そう。
08:12 ④番ポイント通過。
08:32 ⑤番ポイント通過。
08:52 ⑥番ポイント通過。
09:09 ⑦番ポイント。
右に行くと七人山。マジックで「7分位」とあるが事前にネットで調べたところ特に何も無さそうなので今回はスルー。
ここから気持ちのいい尾根歩き。
3分ほど登ると視界が開けた稜線になり笹道が始まる。
まだ膝下ぐらいの高さ。
左:
御在所岳
右:「鈴鹿の槍」と呼ばれる
鎌ヶ岳
青い空と緑の笹道のコントラストが美しい。
この辺になると高さは身長ほどになる。
上から山岳部っぽい若い男女4人組が下りてくる。
一泊して鎌から縦走してきたとのこと。
09:35 東雨乞岳(1226m)
広く開けた山頂。360°視界良好。
鎌と御在所に雲がかかって噴火してるように見える。
すぐそこには目的地の雨乞岳。
雨乞岳に向けて出発。
笹に覆われた綺麗な稜線が伸びる。
ここからは笹が身長を越える。
進むにつれ登山道に覆い被さり進路を塞ぐが、道はしっかりついているので少々のヤブ漕ぎ程度で済む。
ダニが恐いので長袖の腕まくりを下ろして胸元のファスナーもMAXに閉める。暑さは我慢。
時々首から手首まで払いながら進む。
09:53 雨乞岳(1238m)
登山口からゆっくりペースで2時間40分。
鈴鹿山脈では御池岳に続いて2位の標高。
余り眺望の良くない狭い山頂。
①山頂の賑やかな道標群。
②三等三角点タッチ。
③消えかけだが多分「鈴鹿セブンマウンテン」の木標。
④大峠への分岐。
登山口からずっと沢山の小虫が顔に纏わり付いて鬱陶しい。
休憩しようと思ったが撮影だけにして杉峠へ。
岩(名前はある?調査不足)
岩(名前はある?調査不足)
10:09 ポイント番号2/4
標高・座標が記された道標。
稜線のため衛星捕捉も良好でGPSもほぼ誤差なしだった。
身長ほどの高さのススキに阻まれる。
藪漕ぎしながら進むが足元に石が多いので慎重に下る。
ここからかなりの急坂。しかも木の根とザレまくり。
滑って転ばないようにストックでバランスを取る。
10:26 ポイント番号4/4通過。
3/4は気が付かなかった・・・
10:29 杉峠。
①目印の大きな杉が2本。
②左折:簡易小屋・フジキリ谷、直進:佐目峠・イブネ
③道標
④道標
「熊出没注意」の看板もあり。
右折して御池鉱山旧跡へ。
途中でアオダイショウを踏みそうになった
沢沿いにイイ感じの幕営適地。5~6ぐらい張れそう。
ソロテントが1張。
いつかテント泊で鈴鹿を縦走したい。
3分ほど進むとまた沢沿いに広い幕営適地。
整地されている?
焚き火の跡もあった。
11:07 御池鉱山旧跡。
明治末期には300人余りが働き、銀や銅を採掘。
神社や小学校もあったとのこと。
名残なのか山道周辺には割れた陶磁器が散らばる。
この後、対面から男性2人組とすれ違う。
靴紐を結び直していたので挨拶しかしなかったが、装備を見るとテント泊のよう。
さっきのスペースに幕営?
11:44 直進すると根の平へ。
テンカラ釣人が1人見えたが上流へ消えて行った。
地図を確認するとここから沢を渡って右岸を進むハズ。
行ってみるが大きな倒木が積み重なって進路がない。
なぜかこの沢だけは小虫がほとんどいないので昼食に。
(この後も下山するまですっと小虫・・・ヒルよりマシだが)
カップ麺とコンビニおにぎり。
折角なのでバーナーは
ファイヤースターター
で着火。
一発で簡単に点いたv
12:23 昼食を終え右膝にサポーターを装着し出発。
さっきの道を暫く直進。
沢をよく観察すると遠くに赤テープが見える。
行ってみると対岸にもテープを発見。
無事に登山道へ復帰。
12:53 道標。
コクイ谷出会へは一旦川を迂回。
13:31 コクイ谷出会。
①出会
②道標
③コクイ谷で遭難多発の注意書き
④クラ谷分岐へ(先程の④番ポイント)
実は上記迂回後に御在所へ縦走しようと上水晶へ向かったが、膝の調子が悪くなってきて時間的に無理っぽいので途中で引き返した。ヘタレ
所々に野面積みの石垣跡。
ここが一番困った所。
幅3m・水深50cmほどの川を向こうへ渡らなければならないが飛び石もなく行き止まり・・・
靴を濡らして歩くのが嫌だったので岩に掴まりトラバース。
川幅の狭まったポイントから対岸へジャンプ。
暫く赤テープを頼りに進むが途中で無くなり進路を阻まれる。
周囲を観察すると対岸の崖にスリングが2本掛かっている。
信じて60度ぐらいの斜度を登り切る。
しかし道も目印も見当たらない・・・カモシカが逃げてった。
改めて地図を見るとどう考えても川の向こう側のハズ。
下りて戻る。プチ遭難!?
すると後ろから年配男性が1名。御在所から来たとのこと。
2~3回来てるらしく分からなかった先の進路へ。
神降臨
その先は赤テープも道標もしっかりあって分かりやすい。
沢の岩場を進む。
救いの神は小さなザックとはいえ鬼脚。
あっちゅー間に視界から消えた・・・
14:45 クラ谷分岐(④番ポイント)
ここに出ればあとは登って来た道を戻るだけ。
順調に行けば日没前に下山できる。
15:45 登山口。下山完了。
鎌から下りて来たのか分からないが登山スタイルの中年夫婦が案内板を見ながら「雨乞まで2時間ぐらいで登れるかなぁ」とか言っていた・・・今から?次回の下見ですよね?
15:46 駐車スペース着。
車は自分含め4台(朝は5台あった)
そういえばここは前回も気になった鎌田政清氏の邸宅址。
セブンマウンテンも残すところ
釈迦ヶ岳
1座。
夕食後に体重測定すると前日比3.3kg減。
多量に汗をかいたせいだが2日で元に戻った。
*山行を終えて*
今回、鈴鹿セブンマウンテンで未登頂だった釈迦ヶ岳と雨乞岳のどちらにするか迷った。
難易度が高そうな方を先にやっつけておこうと雨乞岳を選択。
沢を何度も渡り返すこの山は先週の大型台風18号(マンニィ)から1週間経ち水量は落ち着いているものの、その影響からか登山道のあちこちで荒れた部分が多く、やや慎重に歩を進める箇所や不明瞭なポイントがある。
読図力はもちろん必要だが目印のテープを見つける観察力の方がウェイトが大きいかも。
鈴鹿の山
は深く遭難も多い。特にこの山は決して安易に入る山ではないと思われる(ピストンならOK)
地図とコンパスは必須(できればGPS)、笹も多いので暑くても長袖で臨みたい。
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【今回のウェア&装備】
ウェア
・ジップアップロングシャツ:
THE NORTH FACE L/S ULTRAWICK ZIPUP
・ウィンドベスト:
Berghaus VISO WP VEST
・ショートパンツ:
PHENIX SIKKIM SHORT PANTS steel blue
・ベルト:
MUSSHU Reversible stretch belt
・サポートタイツ:
Wacoal CW-X STABILYX LONG
・フィンガーレスグローブ:
LIFELEX MULTI GLOVES
・ハット:
Cotton herringbone Adventure Hat
・インナーダウン(携行):
Marvel Peak(PHENIX) Fluffy Jacket
装備
・ザック:
OSPREY Kestrel 38L
・ウェストバッグ:
PHENIX ROCK LAYER BAG NV
・スタッフバッグ:
montbell HYDROPROStaff Bag 60L
・トレッキングシューズ:
SIRIO P.F.662GTX
・フットベッド:
SUPER feet TRIM-FIT GREEN
・ニーガード:
SSF Knee Guard SSF-12
・サングラス:
EYE MAGIC SPORTS EMS001
・ストック:
Black Diamond CONTOUR ELLIPTIC SHOCK COMPACT
・トリプルセンサー腕時計:
SUUNTO Core Light Green
・アネモメーター・風速計:
TASI-8816 CH0460
・ハンディGPS:
GARMIN eTrex Venture HC (English Ver.)
+
UUD topo ver.1.2
・ストライクアラート:
Outdoors Technologies StrikeAlert LD-1000
・ラジオ:
OHM FM/AM radio RAD-R9S-W
・バーナー:
PRIMUS P-153 ULTRA BURNER
・ウィンドシールド:
EPI Windshield long orange A-6506
・ファイヤースターター:
Magnesium Fire Starte
・ケトル:
Esbit ESBIT WATER KETTLE 0.6ℓ
・ウォーターボトル:
nalgene Lexan N-GEN Platinum
+
amino VITAL water 3000
・サプリ:
IBUKI Glycerine-Loading
・カトラリー:
EVERNEW 携帯箸セット
・ヘッデン:
PETZL TIKKA XP2
・スモールマット:
THERMAREST Z-Seat
・ナイフ:
BUCK KNIVES Redpoint
・マルチツール:
LEATHERMAN STYLE PS
・オールウェザーブランケット:
MPI Outdoors All Weather Blanket
・サバイバルシート:
HIGHMOUNT Survival Sheet G/S
・ポイズンリムーバー:
Dr.Hessel Insect Poison remover
・パラコードブレスレット:
Parachutecord bracelet
・ベアベル:
A&F COUNTRY COGHLAN'S BEAR BELL WITH MAGNETIC SILENCER
・サーモメーター・温度計:
SUUNTO COMET
・バードコール:
A&F COUNTRY AUDOBON Bard Call
・ヘッドネット:
COGHLANS Mosquito Head Net
・ワレット:
montbell wallet dobby
・コインケース:
CHUMS Key Coin Case CD "atmos" collaboration model multi-color
など。
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