参考書№333 山歩きの自然学

KG少佐

2013年07月22日 20:28

タイトル:山歩きの自然学 -日本の山50座の謎を解く-
著者:小泉 武栄
出版社:山と溪谷社
個人的お勧め度★★★★★

先日読んだ「山が楽しくなる地形と地学」で紹介されていた書籍。
小泉武栄氏の本はこれで5冊目。

モノクロページが入り混じっているのが少し残念だが、写真も大きくガイドブックのようなレイアウトで各山域の地学的特徴を解説しているので堅苦しくなくて読みやすい。

登った山の成り立ちを下山後に知って後悔するより、事前にこういった情報を頭にインプットしておくと更に登山が楽しくなる。「知的登山」する人にお勧めの1冊。


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【目次】

・海辺にアルプスの花が咲く北の島-礼文島・利尻島
・永久凍土が広がる北極圏の飛び地-大雪山(旭岳)
・植物の垂直分布を逆転させた風穴-東ヌプカウシ山
・積雪量に左右される氷河地形の規模-日高山脈・幌尻岳
・カールを埋める素晴らしいお花畑-日高山脈・幌尻岳・戸蔦別岳
・特異な環境が存続させた固有の種-崕山・夕張岳・アポイ岳
・世界遺産に登録されたブナ林の真価-白神山地(白神岳)
・ブナ林に見る地滑りと森林の関係-和賀岳
・カンラン岩の岩塊斜面が押し下げた森林限界-早池峰山
・お花畑と樹林と湿原に魅せられて-岩手山・秋田駒ガ岳
・多雪山地にみられる偽高山帯の成因-朝日岳・飯豊山
・世界的には珍しい残雪と万年雪の山-月山・飯豊山・鳥海山
・豪雪地の雪崩がつくる岩壁の滑り台-御神楽岳・谷川岳
・美しい湿原に秘められた自然保護の歩み-尾瀬ガ原
・実は活火山だった尾瀬のシンボル-燧ヶ岳
・特殊な植物を育む蛇紋岩の麗峰-至仏山
・イナサの強風でできた風食裸地-平標山
・今も生きている火山の博物館-草津白根山
・乾燥化が進み存続が危うい高層湿原-奥日光・戦場ガ原
・噴火の跡地に回復しつつある植生-浅間山
・奇岩怪石尖峰の乱立する異様な地形-妙義山
・寒冷な時代を今に伝える岩塊斜面-大菩薩嶺
・存続の危機に瀕した太平洋側のブナ林-丹沢山
・植物の種直分布が未発達な新しい火山-富士山
・スコリア原に生きる数少ない植物-宝永山
・断層がつくり出した稜線上の凹地-雪倉岳
・不安定な礫地に育つ高山植物の女王-白馬岳
・多雪と強風に見舞われる世界一厳しい冬山-剣岳
・氷河地形と雪渓が見ものの人気の山-立山三山
・天然記念物に指定された氷河地形-立山・薬師岳
・高山蝶タカネヒカゲが舞う天上の道-南岳
・扇形の美しい崖錐を広げるカール-穂高岳
・森林限界を明瞭にする岩塊斜面-蝶ガ岳
・梓川が変えた性格の異なる二つの森林-上高地
・多彩な自然を育んだ火山の活動史-赤岳・横岳
・典型的な縞枯れ現象が見られる山-縞枯山
・岩石の割れ目が決めるお花畑の分布-木曽駒ガ岳
・ジェット気流がつくり出した風食ノッチ-木曽駒ガ岳
・花崗岩のオベリスクがそびえる山-鳳凰三山(地蔵岳)
・風衝草原と高茎草原の二つのお花畑-北岳
・氷河時代に思いを馳せる岩塊斜面-仙水峠
・崩壊地に見られる珍しい植物群落-光岳
・日本の高山をとりまく自然環境の縮図-白山
・二千種を超す植物が生育する花の山-藤原岳
・隆起と崩壊を繰り返す割れ目だらけの山-六甲山
・明るく美しい西日本最大級のブナ林-大山
・強風が吹く稜線に咲くツガザクラ-赤石山系・銅山越
・日本南西端に位置する亜高山針葉樹林-石鎚山
・日本海型の特徴をもつ太平洋型ブナ林-石鎚山
・寒冷地の遺物が見られる南国の山-霧島山
・亜高山帯を欠く南海のアルプス-屋久島・宮之浦岳


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