遭難File.2 大雪山系トムラウシ山 大量遭難
この遭難をTVのニュースで見た時、パンフが手元にあった事を思い出しツアーの日程を確認した。
その時まず思ったのが「登山の力量も分からない客同士が集まるツアーで1日あたりの行動時間が3日間に渡りそれぞれ約10時間もある」という点。これは相当な力量が必要ではないのか?
肝心のガイドの力量不足である事は既に周知の事実だが、利益優先のツアー会社の企画と、本来「自己責任」であるはずの登山に対する客の意識も原因なのではないだろうか。
ガイドにしてもツアーの日程上なかなか停滞や中止の決断がしにくいだろう・・・
高いツアー代金を支払っている客も停滞による追加料金や中止は考えずに続行したいだろう・・・
それは凄くよく分かる・・・実際「勇気ある撤退」は本当に難しい。
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先日もTV番組で放映されていたが、登山を全くした事のない者がブームだからと夜行バスで団体で乗りつけて知識も無く、しかも軽装でいきなり富士山に登山し、挙句途中の診療所でお世話になったりしている。見ていて腹立たしさよりも呆れて笑ってしまう。
山へ行くとしょっちゅうマンモスツアー登山客に出くわす(特に百名山)
こちらが避けて待っているにも関わらず、相手は登り下りに関係なく数に物を言わせて我が物顔で挨拶も会釈もなしに通り過ぎて行く(この時点で既に一般常識すらない)
観光バスで何台も乗り付けてくる場合にはこの団体が台数分続く。
ガイドレシオを幾ら厳しくしようがツアー登山がある限りマナーのなさと遭難は無くならないだろう。
「
参考書№64
トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」へ続く
2010/11/26追記
アミューズトラベルに業務停止命令決定(期間は12/8以降に決定)
2012/12/05追記
万里の長城遭難が影響し12/20付けでやっと廃業へ。
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