サイクル関連参考書№3 自転車事故の法律相談

KG少佐

2014年09月28日 20:28

タイトル:自転車事故の法律相談
著者:髙木 宏行、岸 郁子 (編著), 伊豆隆義、柄澤昌樹、丸石拓也、鹿士眞由美、中村直裕 (執筆者) ※全て弁護士
出版社:学陽書房 (法律相談シリーズ)
個人的お勧め度★★★★☆

自転車に纏わる法律解説書。

普段の気軽な足として子どもから大人まで利用される自転車。
最近はビックリする賠償額の事故過失責任を問うニュースが度々テレビで流されるようになり「 軽車両」の一種であるという認識も一般的に高まってきたように思うが、本書を読むとまだまだ驚くほどの規制事項がある事を知る。
「 (原則)歩道を走ってはいけない」「 飲酒運転の禁止」などはよく聞くが「 疲労運転の禁止」「 積載量制限」「 制動距離の規定」など全て遵守しようとすると現実と照らし合わせた場合、正直なところ車を運転するより難しい気さえする。

過失責任の章では特にスポーツバイクにありがちな「 サドルの高い自転車の運転と過失相殺」の判例が興味深い。
訴訟手続によらない民事上での解決を計るADR(裁判外紛争解決手続)についても触れられている。
解説イラスト等は一切なく法律的文章・用語のみでみっちり書かれているので少し時間を掛けないと理解しにくい部分がある。

登山の法律学』を読んだ時も思ったが趣味はただ自分の好きなことをすればいいと言う訳ではなく、それぞれが規則を守りモラルやマナーに沿って楽しむものだと改めて痛感した。
明日は我が身、自転車乗りは一読しておいて損のない1冊。


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アップしてないがこんな自転車関連の書籍も読んだ(他にも数冊)



タイトル:自転車ロングツーリング入門
著者:山下 晃和 (監修)
出版社:実業之日本社
個人的お勧め度★★★★☆






タイトル:自転車ツーリングハンドブック
著者:山と溪谷社 (編集)
出版社:山と溪谷社
個人的お勧め度★★★★☆






タイトル:自転車日和
出版社:辰巳出版
個人的お勧め度★★★★☆






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B’TWIN(ビトウイン) ROCKRIDER5.2


ブラックボディにブルーのアクセントが効いててカッコイイ♪
主要パーツはSHIMANO製。
「悪路走行禁止」ではないので林道もOK。

●サイズ: L (176-185cm)
●重量:13.88kg
●フレーム:6061 T4T6 アルミニウムフレーム
●フロントフォーク:Rockrider Suntour XCT 80mm サスペンション モノシャフト
●フロントディレイラー:SHIMANO C050
●リアディレイラー:SHIMANO ALTUS
●シフター:SHIMANO ALTUS
●ギアクランク:Suntour XCT302 22x32x42
●スプロケット:SRAM PG830 11-32
●リアブレーキ: Rockrider Vブレーキ
●フロントブレーキ:Hayes MX5 メカニカルディスクブレーキ
●ブレーキレバー:SHIMANO ALTUS
●ハンドルバー:Rockrider Sport oversize 600/640mm handlebar
●ステム:Rockrider oversize 6度stem
●シートポスト:JD 29.8mm seat post
●サドル:New Rockriderサドル
●ハブ:JT761/818
●ホイール:Rockrider Sport ダブルウォールリム、12mmステンレススポーク
●ペダル:Wellgo LU-C3 MTB ペダル
●タイヤ:BTwin スポーツタイヤ 26インチ


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【目次】

1章 自転車の法規制
・01 自転車の定義 自転車の定義/普通自転車
・02 自転車の整備 自転車の整備/自転車の制動装置/反射器材等の設置/自転車の警音器/自転車安全整備制度(TSマーク制度)
・03 自転車の交通法規 自転車と道交法/自転車の交通方法の特例/軽車両としての規制/その他、自動車と異なる法規制/自動車と同様の規制/教則における指導
・04 道路等の種類と定義 道路/歩道と車道/自転車道/路側帯/歩行者用道路/横断歩道/自転車横断帯/車両通行帯
・05 自転車が道路を通行する場合 通行区分、通行場所/通行方法等/歩行者との関係
・06 自転車の横断歩道付近の通行 自転車が横断歩道を通過する場合/横断歩道の横断/信号の遵守
・07 自転車の交差点進行 自転車の通行の原則/信号のない交差点を通行する場合/右左折の方法/歩行者等の優先
・08 自転車の歩道通行 自転車は原則的に歩道を通行してはいけない/例外的に自転車の歩道通行が許される場合/歩道における自転車の通行方法の規制/「自転車は歩行者と同じだ」という誤解
・09 自転車の路側帯通行 自転車は路側帯を通行できる場合がある/自転車の路側帯通行が許されない場合/自転車が路側帯を通行するときの通行方法
・10 合図・警音器・灯火 自転車の合図義務/警音器の使用/灯火義務
・11 乗車人員・積載数量 道交法57条2項/自転車の乗車人員について/積載重量について/本問について
・12 携帯電話の使用 携帯電話の使用に関する規制/運転者の遵守事項/公安委員会の定める規則/都道府県の規則による規制
・13 自転車と酒気帯び運転 自転車の道交法上の扱い/酒気帯び運転等の禁止/過労運転等の禁止
・14 事故を起こしたときの義務 救護義務・事故報告義務/保険契約上の義務/被害者への対応
・15 歩行者が道路等を通行等する場合 歩行者とは/歩行者の通行方法(通行区分)に関する道交法の定め/横断の方法に関する道交法の定め/その他の遵守事項に関する道交法の定め/教則/遵守しなかった場合の問題

2章 自転車事故の損害賠償責任
・16 自賠法の不適用 自賠法は自動車事故を対象としている/自転車加害事故には自賠法の適用がない/自転車加害事故に自賠法が適用されない問題点
・17 子どもの損賠賠償責任 子供に責任能力がない場合/子どもに責任能力がある場合/子どもに責任能力があるかどうかの判断基準/子どもの責任能力の有無が微妙な場合
・18 親の損害賠償責任 未成年者に責任能力がある場合の親の責任/親の民法709条の責任に関する判例/親の契約責任(責務引受や保証)
・19 代理監督者の損害賠償責任 民法714条2項の代理監督者の責任/代理監督者とは/代理監督者の責任の範囲/親の責任との関係
・20 学校の損害賠償責任 民法714条2項と学校の責任/民法709条の責任/国公立学校の場合/校外授業中の事故/学校を無断で抜け出し事故を起こした場合/通学時の事故
・21 使用者責任の成立要件 自転車通勤と使用者責任/使用者責任成立の要件
・22 使用者責任を負う範囲 自転車通勤と使用者責任/業務執行性の要件
・23 会社のリスク管理 従業員が自転車通勤帰宅中の交通事故での会社の責任/自転車通勤について業務執行性の有無を判断するための要素/自転車通勤容認の場合のリスクを低減するためには
・24 国家賠償請求 国家賠償請求とは/国家賠償請求の要件/責任主体/加害公務員個人の責任/本問での解決
・25 営造物責任 営造物責任とは/営造物責任の要件/責任主体/本問での解決
・26 看板・商品設置と自転車事故 自転車の歩行者に対する責任/看板等設置者の責任
・27 歩行者が加害者の場合 はじめに/車道上の事故/歩車道の区別のない道路上の事故/歩道上の事故

3章 損害賠償の範囲と損害額の算定
・28 損害額算定上の問題 賠償資力の問題/損害賠償の算定における問題点/過失相殺と素因減額/後遺障害の認定の問題
・29 物損 自転車事故における物損/修理費/買替差額/買替諸費用/評価損/代車使用料/休車損害/雑費/営業損害等/積荷等の損害/物損に関する慰謝料・ペットに関する損害
・30 自転車加害事故と過失相殺基準 過失相殺とは/自転車加害事故と過失相殺基準/自転車加害事故の過失相殺を基準化する難しさ/自転車加害事故における過失相殺の考え方/自転車加害事故の過失相殺分析の研究報告
・31 歩行者と自転車との事故の過失相殺 歩行者と自転車との事故の類型化の必要性/歩道上・路側帯上の歩行者と自転車との事故/横断歩道上の歩行者と自転車との事故/車道上または歩車道の区別のない道路上の歩行者と自転車との事故
・32 自転車同士の事故と過失相殺 自転車同士の事故と過失相殺/自転車であることによる過失の特徴/本問の場合
・33 自転車の運転者が受傷した場合の過失相殺 はじめに/裁判例の検討/例外事項
・34 加害者が子どもや高齢者の場合の過失相殺 はじめに/加害自転車の運転者が児童・高齢者であった場合/当事者双方が児童・高齢者の場合/自転車運転者が幼児の場合
・35 ノーブレーキピストと過失相殺 自転車同士の出会い頭事故での過失相殺の原則/一方に一時停止違反がある場合の過失相殺/ノーブレーキピストの場合
・36 無灯火自転車と過失相殺 自転車の灯火義務/無灯火自転車の過失相殺における扱い/自転車の無灯火を考慮した裁判例
・37 片手運転等と過失相殺 同一方向に走行している自転車同士の事故の場合の基本過失/自転車のハンドルにリードをつけての運転/本問での考え方
・38 積載違反と過失相殺 自転車同士の追突事故の場合の基本過失/自転車のハンドルに荷物をかけての運転・過積載等での運転/本問での考え方
・39 運転中のイヤホンの使用と過失相殺 イヤホンの使用について/警音器の使用について/本問について
・40 サドルの高い自転車の運転と過失相殺 自転車の正しい乗り方/道交法による規制/本問について
・41 被害歩行者側の修正要素 修正要素について/被害歩行者側の要保護者修正/歩道上・路側帯上の事故における修正要素/横断歩道上の事故における修正要素/車道上又は歩車道の区別のない道路上の事故における修正要素
・42 被害者側の過失 自転車の二人乗りについての規制/二人乗りと過失相殺/ヘルメットの不着用

4章 自転車事故と保険
・43 自転車事故と保険 はじめに/個人賠償責任保険・同特約について/自転車保険/TSマーク保険/本問の場合
・44 個人賠償責任保険等 個人賠償責任保険の内容と契約形態/事故発生後の対応方法/事故発生後の問題点
・45 傷害保険 自転車運転者・搭乗者、歩行者に関する保険/障害保険の種類/傷害保険の内容/傷害保険と損益相殺/人身傷害(補償)保険/人身傷害(補償)保険と代位
・46 TSマーク保険 TSマークとは/TSマーク付帯保険の内容
・47 健康保険・労災保険 自転車事故と労災保険/自転車事故と健康保険/本問の場合


5章 自転車事故の刑事責任
・48 交通切符制度 自転車に対する道交法上の罰則/交通反則通告制度とは/交通切符制度(赤切符)とは
・49 過失傷害罪・過失致死罪 自転車事故と犯罪/過失傷害罪/過失致死罪/裁判例
・50 自転車事故と重過失致死傷罪 重過失傷害罪について/裁判例等
・51 信頼の原則 信頼の原則の意義/自転車事故への適用可能性
・52 心神喪失・心神耗弱 責任能力/心神喪失とは/心神耗弱とは/原因において自由な行為
・53 刑事手続の流れ 刑事事件の流れ/捜査/公判
・54 少年が加害者の場合の手続 刑事未成年/少年法の適用/捜査段階の手続/少年審判手続/少年の刑事裁判手続
・55 弁護人・付添人 弁護人依頼権/弁護人の役割/言語人の選任(私選弁護人)/付添人の選任
・56 国選弁護人 国選弁護制度の拡大/被疑者国選/被告人国選/国選付添人
・57 被疑者になった場合の注意事項 出頭要請への対応/取調べに対する心構え/取調べの内容
・58 被害者としての手続への参加方法 被害者参加制度/被害者参加の要件/被害者参加のための手続/被害者参加人としての刑事裁判への関与/被害者参加人のための国選弁護制度

6章 紛争の解決方法
・59 被害者からの相談 事故直後の対応/賠償義務者の特定/適用される保険の調査/示談交渉/示談以外の解決方法
・60 加害者の義務/保険について/賠償の解決
・61 ひき逃げ対応 自転車と救護義務等/加害者が見つかったとき/加害者が見つからなかったとき
・62 示談の留意点 示談とは/示談の時期/示談の方法/示談交渉が成立しないとき/示談の無効・取消、再示談
・63 示談代行 保険会社の示談代行/自転車事故における示談代行
・64 相談機関 相談の必要性/相談の機関/紛争解決の機関
・65 調停 調停とは/調停申立の方法/調停の特徴
・66 ADR(裁判外紛争解決手続)/弁護士会の斡旋・仲裁手続/司法書士会や行政書士ADRセンターの調停手続/日弁連交通事故相談センターの示談斡旋/損保協会のADRセンターの紛争解決手続/自動車普及協会の自転車ADRセンターの調停手続
・67 少額訴訟 少額訴訟とは/少額訴訟の手続/少額訴訟を起こされた場合/自転車事故と少額訴訟
・68 執行 強制執行/不動産執行/預金等の債権執行/動産執行
・69 訴訟 訴訟提起の手続/訴訟提起後の手続


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